私は 大分縣別府市生まれの 高校卒業まで別府育ち。
昭和の別府のフク料理は、有名な 海軍料亭・なるみ、お多福の傳統を受け継いで、
茹でた肝を ダイダイ(橙)と醤油で溶いて食べるのが常識でした。
だから 私自身にとっては 「肝」のないフク料理は、氣の抜けたビイルのようなものです。
尤も 平成にはいり、食品衛生法か何かの規制で、別府でも「肝」食は嚴禁されたとか。加へて、平松縣知事時代の「一村一品」運動で、大分縣から橙が一掃され、今は「カボス」仕立て。 これでは 傳統のぶち壊しです。
幸い 我が家の庭には樹齢50年の ダイダイの老木二本が毎年元氣に 盛大に實をつけて くれるので、冬場の鍋物には重寶してをります。
(これじゃあ 店の宣傳にならんかな?)